

そういえば
今年はあまり台風が来ませんね。
別に台風好んでるわけではありません?(^^;)
なんか気象のリズムがおかしい!と感じる今日この頃です。
さて、先先週行って参ったセミナー
「住環境におけるリスクの回避」についてちょこっと書きます。

↑画像が曲がってるのはご愛嬌。
厚木で2日間行われました。すごく広い敷地をもった病院!
建築関係者および
理学療法士さん作業療法士さんが参加されてました。
現役にてリハビリセンターで
活躍されている先生のお話を伺った後、
事例検討。
5人ぐらいのグループを作って
出題された住宅のリフォームプランを作ります。
↓課題で出た住宅の図面です

ひょろひょろと青や赤で描いてあるのは
ラクガキではなくて、検討の形跡(笑)
リフォーム改修の課題と詳細はこんな感じでした・・・・・・
オーナーA様の詳細
・5人家族、両親と兄弟で同居
・A様は20代前半
・頚椎損傷完全四肢マヒ
・残存機能レベルZancolliの分類 右C6b1 左C5b
・食事、整容、書字など卓上動作可能
・上着や下衣の着脱動作可能
・排泄は長便器だと直角移乗と更衣動作は自立
・車いす駆動は自力駆動可で3?5度 スロープや3cmの段差も可能
・ベットと車いすは横移乗で可能
・自動車運転可能
・PC操作可能
リフォーム改修の要望
・ひとりで外出できるようにしてほしい(クルマに乗り込むアプローチ)
・昇降機をつけてほしい
・駐車場をもう一台分増やして欲しい
・トイレも極力自分でできるようにしたい
・予算は140万
え?・・上から4段目は何の暗号だかサッパリ分からず(´□`;)
しかし!
グループのなかには建築関係者と理学療法士さん(PT)が
バランスよく人数配置されているので
双方で意見・知識交換しながらプランを練りました。
で、
とりあえず長便器って何?・・・(´□`;) とか
この幅じゃ車いすが入れません! とか
コレじゃ予算オーバーだろ! とか
駐車場を増やす?倉庫つぶすしかねーだろ!(←乱暴な;) とか
収納潰した分の容量はどうすんの!? とか
いい機会だから倉庫の大掃除!いらないものを処分! とか(強引)
ヨドコーだ!ヨドコー物置で補え! とか (もはや会話が本末転倒)
残存機能レベルの具合は私たちは専門外なので
PTさんに教えてもらいながら
かなり盛り上がってプラン作成が進みました。
こういった事例の改修工事には双方の専門知識が必要になりますね。ホント。
どのくらいの動作が可能か、こういう動作は無理だというのは
私たちには想像できない部分です・・・・
そしてコレが↓模範解答(図面、よくみえないだろうけど)

我がグループも
ほぼ、これに近い出来上がりになりました。

実はこの例題、実在の話しです。
こういう患者さんがいて、こういう改修要望があったそうです。
模範解答に近い私たちのプランでしたが
すっかり盲点になっていた部分がありました

・ひとりで外出できるようになりたい
と、いうことを満たすには出入り口となるサッシ施錠

自動ドアだ!と思いましたが、そんな高級なもの無理です;
で、世の中には便利なものがありまして
3万ぐらいの商品で
サッシ施錠

(簡易的です。玄関などには使えません!)
このオーナーさんは
自力でサッシを開けられるそうなので
外へ出た時に施錠

ちなみに、フル自動開閉窓にすると17万ぐらい。
http://www.remlock.co.jp/Q&A.htm#Q1
でも、これ↑は非常に便利だと思います。
今回は、なかなか一緒に話し合う機会のない
理学的専門知識をもった方とリフォーム改修プランを作ることができ
とても勉強になりました。
また、今回のプラン作成で
「先回り の し過ぎ は よくない」という講師の先生の意見がありました。
分かりやすく言うと
不便だろうからと、あっちもこっちも設備を整えて
過保護にしすぎるな という意味だそうです
(いやこの表現はキツい言い方かも)
本人が可能な動作範囲を最大限活かすべきで
何でもかんでもオートメーション(自動)にすればいいというわけではなく
出来そうな動作はやってもらう。
(ただし本人と意志確認の上、無理のない範囲で)
ということなのだそうです。
そうでないと、動かせるはずだった身体機能範囲の幅が
狭まることもあるのだとか(使えてた筋力が落ちるなど)
ご本人のためにならないことも多いんだそうです。
難しいですねー(??;)


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